ハムスターがケージをかじる原因を推察して対策を施しましょう。

ハムスターがケージをかじる原因は「飼育ケース内の環境に不満がある。外に出たがっている。おやつを要求している。ストレスがある」など色々と考えられます。飼育状況とハムスターの様子から原因を推察して、それに合った対策を施してやめさせましょう。ケージをかじり続けていると口を怪我したり歯の生え際が歪み餌を食べるのに不自由するようになってしまう場合があります。

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ハムスターがケージをかじる場合には対策を講じてやめさせましょう。

ハムスターがケージをかじるのをそのままにしておくと、口を怪我したり歯の生え際が歪んでかみ合わせがおかしくなり餌を食べるのに支障が出る可能性があります。特に金網をかじる場合には早急にやめさせる必要があります。

プラスチックのケージだと穴が開いて脱走してしまう場合があるので、やはりかじるのをやめさせなければいけません。

ハムスターにかじるのをやめさせるためには、原因を推察してそれに合わせて対策を施します。

かじっている時に怒ったり注意してもハムスターは理解せず、怯えるだけです。怯えさせるとなつかなくなってしまい何もよい事はありません。
ハムスターは怒ってしつけることはできない生き物である事を理解し、かじる原因を推察して対策を施しましょう。

ハムスターがケージをかじる原因が飼育ケース内の環境にある場合。

飼育ケース内の環境に問題がありストレスを感じてハムスターが飼育ケースをかじる場合があります。

飼育ケース内の環境を見直してみましょう。

  • 必要な用品が揃っている。
    ハムスターが安心して暮らせるように、巣箱、トイレ、砂浴び用バス、回し車、水入れ、餌入れを用意しましょう。特に巣箱と回し車は適したサイズのものを選ぶことが大切です。巣箱は大きすぎると安心できないので身体の2倍程度のサイズがよいでしょう。回し車は小さいと使わなかったり背骨が反り身体を痛めるので、大きめを選びましょう。ドワーフハムスターは15~17、ゴールデンハムスターは子供のうちは17で大人になったら21~25サイズが目安となります。
  • 用品の配置が適切である。
    トイレは餌を食べる場所と寝床から離れた場所に置きましょう。巣箱の入り口が人から見える方向を向いていたり明かりが差し込む方向だと安心して使えません。人から見えづらく明かりが差し込まない向きに置きましょう。
  • 飼育ケースに匂いが残るように掃除を行う。
    飼育ケースの掃除を行う時には何かしらハムスターの匂いを残すようにします。古い床材を少し残しておき新しい床材の上に撒いたり、床材は全て交換してもトイレやバスの砂は交換しないようにするとよいでしょう。
  • 他のハムスターの匂いがついている。
    以前にい飼育していたハムスターに使用していた飼育ケースや回し車などはしっかりと洗い日光に当てて消毒しましょう。
    その後にビニール袋に入れて、新しく使用させるハムスターの匂いがついた床材などを入れて口を縛ります。こうすると新しいハムスターの匂いがつくので、抵抗無く使用してくれました。木製でおしっこが浸み込んでいたり長期間しようした巣箱などは匂いが木の奥まで染み付いているので新しいものに買い換えましょう。
  • かじり木などを入れる。
    ハムスターはかじるのが大好きで、歯のケアのためにもかじることは大切です。巣箱などが木製の場合にはかじることができますが、陶器などで飼育ケース内にかじれるものが無い場合にはかじり木などを入れてあげましょう。

飼育ケースの外に出たがってハムスターがケージをかじる場合。

飼育ケースの外に出たくてかじる場合があります。

ハムスターがケージをかじると、飼い主さんが「ハムスターが外に出たがっている」と思って外に出すと、ハムスターは「ケージをかじると外に出してもらえる」と学習します。そうしてハムスターは外へ出たい時にケージをかじるようになります。
この対策としては、ケージをかじることによって外に出られる訳ではない事を学習させます。
  • ハムスターを出す時間帯を決める。
    ハムスターを飼育ケースの外に出すのは毎回決まった時間帯にします。
    毎回飼育ケースの外に出られる時間が決まっていないと、出たい時にかじって要求する場合があります。毎回決まった時間にしか出られないことを学習すると、いつでもかじることはなくなります。
  • ケージをかじったときには出さない。
    ケージをかじっている時に出すと「ケージをかじると出られる」ということをより定着させてしまいます。ケージをかじったときには出さないようにしましょう。

ハムスターがおやつを欲しがってケージをかじる場合。

ハムスターがケージをかじったときにおやつを与えていると「ケージをかじるとおやつがもらえる」とハムスターは学習します。
ハムスターは巣箱の中に入っている時間が長く、起きている気配を感じると見て餌を与える場合が多くあります。
ハムスターがケージをかじる音でハムスターが起きていることに気がつき餌を与えていると、知らず知らずに「ケージをかじるとおやつがもらえる」事を教えてしまっています。

  • おやつを与えるタイミングを決めておく。
    おやつを与えるタイミングを決めておき、ケージをかじった時に与えるのをやめましょう。

ハムスターがどうしてもかじるのをやめない場合には別のケージに替えましょう。

ハムスターはとても記憶力がよい生き物です。

1度覚えた事はずっと覚えているものです。
そのため、すでに「ケージをかじると外に出られる」「ケージをかじるとおやつがもらえる」と学習してしまっている場合には、それをやめさせるのは難しいでしょう。
上記の対策を試みても改善されない場合には、かじる場所を安全に覆い隠すか、飼育ケースを替えて物理的にかじれないようにするのが一番です。

  • かじる部分を覆い隠す。
    かじる部分が金網の場合にはその内側にプラスチックの板をとりつけてかじれなくする方法があります。プラスチック板の取り付けは、飼育ケースの内側に粘着テープや針金などがこないようにしましょう。粘着テープや針金などが内側にあるとハムスターがかじり誤飲したり怪我をする可能性があります。
    プラスチックケースの決まった場所をかじる場合には大きな巣箱などを置いて覆い隠す方法もあります。
  • 飼育ケースを替える。
    かじる場所のないガラスやアクリルの水槽タイプの飼育ケースに替えるのが最も効果的で安全です。
    飼育ケース内にはかじることのできるかじり木や、木の巣箱などを置いてあげましょう。
ハムスターがケージをかじる場合には原因を考えてひとつずつ対策を施し、それでもかじるのをやめない場合にはかじる場所の無い水槽タイプの飼育ケースに替えることをおすすめします。