ハムスターのなつかせ方のポイントを抑えて手乗りにしましょう。

ハムスターはとても怖がりな生き物なので、自宅に迎えてなつくまでにはかなり時間がかかります。個体差はありますが手に乗るようになるまでに1ヶ月以上かかる場合が多いでしょう。
ハムスターに手を差し出して齧られると気持ちが滅入るものです。手を差し出すと乗ってくれるように、ハムスターのなつかせ方のポイントを抑えて飼育しましょう。

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ハムスターのなつかせ方その1は、ハムスターが安心して過ごせる環境を作ることです。

ハムスターのなつかせ方の重要な基盤となるのがハムスターの飼育環境です。

自宅にお迎えする前に飼育ケースや必要なアイテムを用意して、飼育ケースにセッティングしておきましょう。
ハムスターが安心して快適に過ごせるようにアイテムを選びセッティングすることが大切です。
ハムスターの大きさは、大型のゴールデンハムスターと、ジャンガリアンハムスターなど小型のドワーフハムスターとにわかれます。飼育するハムスターに合わせて各飼育アイテムのサイズを選びましょう。
  • 飼育ケース
    側面がガラスやプラスチック、アクリルなどの素材のものがおすすめです。金網だと齧るハムスターがいます。金網を齧り続けると怪我をしたり歯に問題が生じてうまく餌を食べられなくなるなど深刻な事態へと発展する可能性があるので避けた方がよいでしょう。
    ゴールデンハムスターは横幅60cm程度、ドワーフハムスターは横幅45cm程度あるとゆったりと飼育できます。
  • ハウス
    ハムスター用のハウスを用意しましょう。ハムスターは狭い場所が好きで大きすぎると安心できません。ゴールデンハムスターとドワーフハムスターそれぞれに合った大きさのハウスを選びましょう。
    但し、ゴールデンハムスターが子供のうちはゴールデンハムスター用のハウスだと大きすぎて使用しない場合があります。
    我が家にお迎えしたゴールデンハムスターは子供のうちはゴールデンハムスター用のハウスを使用してくれず、ドワーフハムスター用のハウスにいつも入っていました。
  • トイレ
    トイレに砂を入れて飼育ケースの端に置きましょう。餌入れやハウスに近いと嫌って使わない場合があるので、離して置きましょう。
    固まる砂は誤飲すると体内で固まり詰まる可能性があるので、固まらない砂を使用すると安心です。
  • 砂浴び用のバス
    ハムスターが砂浴びをして身体を清潔に保てるように、砂浴び場を用意します。細かい粒子の砂浴び用の砂が販売されているので、容器に入れて置いてあげましょう。
  • 餌入れ、水入れ
    毎日餌入れに餌を入れて飼育ケース内に置いておきます。水入れはハムスター専用のノズルが付いた物を用意し、毎日水を取り替えましょう。
  • 回し車
    ハムスターがストレスを溜めず健康を保てるように回し車を設置します。
    ゴールデンハムスターは子供のうちは17~21インチ、大人は21~25インチを目安に、飼育しているハムスターの大きさに合わせて選びましょう。
    ドワーフハムスターは子供のうちは15インチ、大人は17インチを目安にします。
    小さいと使わなかったり背骨を傷める可能性があるので、大きめを選びましょう。
  • 床材
    床全体に床材を敷き詰めます。肌寒い季節は多めに入れてあげると保温にも役立ちます。
  • ヒーター
    ハムスターは寒いと擬似冬眠してそのまま生命を失う場合が多くあります。寒くなってきたら早めにヒーターを設置しましょう。ペット用のパネルヒーターを飼育ケースの底面積の半分以下にだけ敷き、暑い場合には退避できるようにします。
    必ず触って温度を確かめましょう。
    ヒーターは温度調節機能や安全装置がついたものを選びましょう。

ハムスターが安心して快適に過ごせる環境を作ると心身が安定し、なつくためのベースとなります。

ハムスターのなつかせ方その2は、環境に慣れるまでは見守る事です。

ハムスターをお迎えしてからしばらくは環境に慣れさせることだけに専念しましょう。

トイレの清掃と餌やりと水換えをする以外は近寄らず、そっとしておきます。
触ろうとして飼育ケースに手を入れたり、ハウスの中に入っている時に中を覗き込まないようにしましょう。
警戒して怯えているうちは、ひまわりの種や野菜などを差出しても見向きもしないで隠れてしまいます。

このような態度のうちは、近づこうとすると逆効果になるのでそっとしておきましょう。大きな音や声を出さず、世話をする時には穏やかな口調で名前を呼んで話しかけて驚かさないようにしましょう。
ハムスターがハウスの中に入っている時に、ジロジロと覗き込まないようにしましょう。

ハムスターのなつかせ方その3は、餌を手渡しで与える事です。

ハムスターが環境に慣れてきて、人が見ていてもハウスから出て活動するようになってきたら手渡しで餌を与えましょう。

餌はハムスターにとっては生命線で、とても重要です。ハムスターはそれらをくれる人に良い印象を持つようになります。
手をただ差し出すと怖がり齧る場合がありますが、餌を持っていると手を齧らずに受け取るようになります。
それを何度も繰り返していると、手だけ差し出しても齧らなくなります。
ハムスターが手を齧るのは「怖がっている、怒っている、不満がある、餌と間違えている」などの場合です。

手渡しで餌を与えて手を好きになってもらいましょう。
餌をすぐにほほ袋に入れてハウスに隠れてしまううちはまだ心を許していません。
受け取ってからその場で食べるようになるまでは手渡しで与える事を続けましょう。

ハムスターのなつかせ方その4は、手の平に餌を乗せて誘導することです。

ハムスターが受け取った餌をその場で食べるようになったら大分人に慣れてきた証拠です。

次は手の平に餌を乗せてハムスターの足元に差し出します。ハムスターが餌に気がつき乗って来ても手を動かさずにそのままにしておきます。
ハムスターが手の上で餌を食べるようになったら、そっとそのままハムスターの乗った手を膝の上に乗せます。
ハムスターは手の平から下りると膝の上に乗ることになります。動いてハムスターを驚かせないように注意しましょう。
膝の上に乗っても何も怖いことが起こらないとわかると、ハムスターは手や膝に乗ってくるようになるでしょう。

ハムスターのなつかせ方の一番の鍵となるのは美味しい餌です。

ハムスターをなつかせるためにはおやつを手渡しで与えるのが一番です。

毎日与える餌としてはペレットだけで十分で、与えているとハムスターは毎日ペレットを食べ続けます。
ただ、ハムスターもたまには変わったものが食べたいと思うものです。ひまわりの種や野菜などを与えると喜んで食べます。
ペレット以外の食べ物はおやつとして人間の手から与えるようにすると、人間は特別おいしい餌をくれるよい存在となります。

おやつを手渡しで与える事によって人間を好きになってもらいましょう。
但し、おやつは与えすぎるとお腹を壊したり肥満になるなど、健康を害してしまうので量を制限して与えることが大切です。特にひまわりの種やカボチャの種は脂肪分が多く肥満の原因となるので、1週間に1回2粒程度などと体型を見て与える量を決めておきましょう。
野菜はネギ類やアボカドなど与えると害をもたらすものが多くあるので、与えても大丈夫かどうかを必ず確認しましょう。

ハムスターはお迎えして1週間で手に乗る場合もあれば半年経過しても乗らない場合もあります。

なつくかどうかは個体ごとの性格の違いの他に、飼育環境や飼育者の扱い方など様々な要因が関係します。なつかない場合にはハムスターにだけ原因があるとは考えず、温かい目で見守り飼育してあげましょう。

ハムスターが手に乗ってはくれなくても、餌を食べる様子や回し車を走る姿を見ているだけでも愛らしいものです。