【ロボロフスキーハムスターの飼い方】性格や注意点など

さまざまな種類のいるハムスターの中でも、一際体が小さいロボロフスキーハムスターは、他のハムスターよりも飼い方が難しいため、比較的上級者向けとされています。しかし、飼い方のポイントさえ押さえておけば、ハムスターを初めて飼う人でもけっして諦めることはありません。

ロボロフスキーハムスターは、その見た目の可愛らしさから、小さな子供にも人気がありますが、特徴や性格をきちんと把握した上で、やはりそれぞれに合った飼い方をする必要があります。

ここでは、ロボロフスキーハムスターの飼い方の基本や、健康上の注意点などを中心にお伝えしてみたいと思います。

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ロボロフスキーハムスターの飼い方を学ぶ前に特徴を知っておこう

ロボロフスキーハムスターの最大の特徴と言えば、その体の小ささにあります。

日本でペットとして飼われているハムスターの中でも、一番大きいゴールデンハムスターと比べると、そのサイズの違いに驚かれる人も多いかと思います。多少の個体差はあるものの、ロボロフスキーハムスターの多くは、大人の手のひらにすっぽりと隠れてしまうほどの大きさですが、その小さな体ゆえの特徴を押さえた飼い方をする必要があります。

臆病で逃げ足が早い

ハムスターは、基本的に新しい環境に慣れるのには少し時間がかかりますが、ロボロフスキーハムスターはその中でも群を抜いて臆病な性格なため、大きな物音がしたり、急に捕まえようとすると、驚いて走って逃げてしまいます。ケージの外で逃してしまうと、その小ささから見つけるのに時間がかかるだけでなく、誤って踏んでしまう可能性も高くなりますので、とくに小さなお子さんのいるご家庭では注意が必要です。

飼い主に懐かせるのは難しい

ハムスターは、時に飼い主に対しても噛んで攻撃してくることがありますが、このロボロフスキーハムスターに関しては、よほどのことがない限りは人を噛むことはありません。しかしその臆病な性格ゆえに、残念ながら手や肩に乗せて遊べるほど懐かせるのは、飼育経験が豊富な人でもなかなか難しいと言えます。

ロボロフスキーハムスターは鑑賞目的の飼い方がおすすめ

小さくて可愛らしい見た目が特徴的なロボロフスキーハムスターですが、先程もお伝えした通り、他のハムスターよりもさらに臆病な性格をしているため、手のひらに乗せてスキンシップをとるといった飼い方はできないと思っていたほうが良いと思います。しかし、あくまでも観賞用として飼うのであれば、飼育環境を整えやすいという利点もあります。

ジャンガリアン用を代用できる

体の大きいゴールデンハムスターと比べると、飼育用のケージなども小さめのもので済みますし、食べる量も少ないため、ハムスターの中でもとくにお金のかからない飼い方ができます。飼育容器やグッズも、市販のジャンガリアン用をそのまま使用できるため、選択肢が多いといったメリットもあります。

寒さに順応できる

体の小ささのわりには、他のハムスターよりも寒さに強いというのも特徴の一つです。

多頭飼いが可能

ハムスターの中には多頭飼いが向いていない種類もいますが、同じ性別同士でもケンカになりにくい性質を持つロボロフスキーハムスターに関しては、1つのケージ内で多頭飼いすることも可能です。ただし繁殖を希望しない場合は、必ずオスとメスを分けて飼うようにしましょう。

ロボロフスキーハムスターの飼育に必要なものと基本的な飼い方

実際にロボロフスキーハムスターを飼い始めるにあたっては、まずは飼育環境を整備したうえで、基本の飼い方についても押さえておきましょう。

ケージを設置する

飼育容器や運動用の回し車に関しては、ジャンガリアン用で十分代用できますが、多頭飼いの場合はもう少し広さのあるものを選んでください。その臆病な性格であるがゆえ、身を隠すための巣箱も入れてあげましょう。床材としては、紙製もしくは木製チップを敷き詰めます。

エサの与え方

ロボロフスキーハムスターは、食事からの水分をあまり必要としませんので、エサに関しても野菜や果物などを与える必要はありません。一日一回、夕方にハムスター用のペレットと清潔な水を与えましょう。走り回って水をこぼしてしまわないように、給水ボトルを設置するのがおすすめです。

掃除は不可欠

飼い主としてはゴールデンハムスターのように、とくに教え込まなくても自然とトイレの場所を覚えてくれればありがたいのですが、ロボロフスキーハムスターに関しては、トイレ以外の場所にもおしっこをしてしまうことが多いため、どうしても掃除の手間がかかることは覚悟しておきましょう。回し車の中で走りながらすることもよくあるため、頻繁に続く場合は早い段階で同じ物を2つ用意して、汚れたら丸洗いするといった方法もあります。

ロボロフスキーハムスターは初めての人には飼い方が難しいことも

たしかに、ロボロフスキーハムスターの飼い方が難しいと言われている原因の一つは、その臆病過ぎる性格にあります。しかし、もっとペットとして飼ううえでの基本的な難しさがあるということも、この時点で理解しておいた方が良いかと思います。

比べる対象が少ない

そもそも他のメジャーなハムスターと比べると、国内での飼育実績が圧倒的に少ないため、飼育経験者による体験談などの有益な情報を集めにくいという点が挙げられます。

病院探しが大変

体の大きなゴールデンハムスターは、比較的一般の動物病院でも診てもらえるケースが多いのに対して、ロボロフスキーハムスターはその小ささから、できる検査や処置が限られていることもあり、診察自体を断られる可能性が高いようです。

簡単にできるロボロフスキーハムスターの健康チェックポイント

懐くと自ら手に乗ってくることも多いハムスターの場合は、近くで体調の変化を確認することができますが、ロボロフスキーハムスターに関しては、そもそも体に触れられること自体を嫌がることが多いため、異変がないかどうか常に注意深く観察する必要があります。

見た目で注意すべきポイント

毛並みが乱れていたり、お尻の周りが濡れて下痢をしている時は、体調不良を起こしている可能性が高いです。本来は活発に活動する時間帯である、夜間にかけて動きが鈍かったり、いつもよりもエサを残す量が多いといった場合も注意が必要でしょう。

その小さな異変のサインを見逃さず、健康を維持してあげることは、ロボロフスキーハムスターを飼うにあたっての最低限の務めでもあります。愛する家族を守るため、日々の健康チェックはより丁寧に行ってあげてくださいね。