ハムスターの中でも大きめなゴールデンハムスターは、そのコロンとしたシルエットに愛らしさを感じます。
家族の一員として、いつまでも元気で長生きして欲しいと思います。
ゴールデンハムスターの健康を維持するためには、エサも重要ですが温度も非常に重要なポイントです。
ハムスター全般は寒さにも暑さにも強くないので、季節に関係なく適温で過ごせる環境を作ってあげる必要があります。
ゴールデンハムスターにとっての過ごしやすい温度を知ることはもちろん、温度を保つコツやSOSサインについても知っておきましょう。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
ゴールデンハムスターの歯が伸びる理由とやってはいけない対処法
ゴールデンハムスターのチャームポイントともいえるカワイイ歯。ひまわりを器用に食べる姿は本当にカワイイ...
ゴールデンハムスターが安心して暮らすためには散歩が必要です。
ゴールデンハムスターにとっての散歩は人間にとっての散歩ではなくパトロールのようなものです。野生のゴー...
ゴールデンハムスターのペレットの選び方と気をつける注意点解説
ゴールデンハムスターを飼い始めるにあたって、ご飯やお家の準備も必要になります。その際に主食で...
スポンサーリンク
ゴールデンハムスターが快適と感じる温度は人間と非常に似ている
見ているだけで癒やされて、ついつい笑顔になるほどです。そんなゴールデンハムスターは、残念ながらそれほど寿命が長くありません。
平均すると3年ほどで、私たちと一緒に暮らせる時間には限りがあります。だからこそゴールデンハムスターにとって暮らしやすい環境を作り、健康で長生きさせてあげましょう。
ゴールデンハムスターが快適に暮らすためにはいろいろな注意点がありますが、温度管理もその一つです。
小さなゴールデンハムスターには、暑さも寒さも大敵です。
快適ではない温度は、ときに命をも脅かしてしまうので理解しておきましょう。
さらに湿度は40~60%ほどに保たれていることが理想です。
この温度や湿度の環境は、よく見てみると人間にとって暮らしやすい状況と非常に似ていますよね。
なので、ゴールデンハムスターを基準として温度管理を変える必要はなさそうです。
ただ、快適な温度が保たれているかチェックする必要はありますね。
ゴールデンハムスターの快適な温度を保つために、ケージの置き場所にも一工夫
ゴールデンハムスターの快適な温度がわかったところで、次はその温度を保つポイントを見ていきましょう。
ゴールデンハムスターを育てている部屋の温度を保つためには、冷暖房を利用して温度を保つことになります。
これだけでも十分に思いますが、ケージの置き場所によっては快適な温度が奪われてしまうことも。
部屋の温度管理だけではなく、温度を保ちやすい場所にケージを置くことも忘れないで下さい。
家族が集まる場所にケージを置く
ゴールデンハムスターは夜行性なので、昼間の時間は寝て過ごしていることがほとんどです。
生活音を気にしないために、リビング以外の部屋にケージを置いている飼い主さんも少なくありません。
確かに私たちと生活リズムが真逆なゴールデンハムスターにとって、昼間の生活音は非常に気になってしまうはずです。
ですが温度を考えると、家族が集まるリビングこそが一番温度が保たれやすい環境と言えるので、ケージを置く場所にはピッタリです。
ドアの近くはNG
リビングにケージを置いても、ドアの近くではあまり意味がありません。
ドアを開けて出入りするたびに、温度は変化しています。
私たちには気付かない変化だとしても、ドアの近くに置かれた小さなゴールデンハムスターにはダイレクトに伝わってきてしまいます。
温度変化だけではなく、人の出入りが頻繁な場所では落ち着いて過ごすことも出来ません。
ストレスを感じるポイントが多い場所なので、避けるようにして下さい。
直射日光や冷暖房は避ける
直射日光や冷暖房が当たる場所は、温度変化が起こりやすい場所です。
体の小さなゴールデンハムスターが体温を保つには厳しすぎる環境です。
ゴールデンハムスターは温度によっては命の危険さえも起こってしまう
快適ではない温度は、ゴールデンハムスターの命さえも脅かすと言いました。
具体的にどのようなことが考えられるのかを見ていきます。
高い温度の場合
27度を超える高い温度では、ゴールデンハムスターが熱中症になる可能性が高くなります。
熱中症になると食欲がなくなったり、動きが鈍くなったりする状態が見られます。
もちろんそのまま命を落としてしまうことだってあるのです。
小さな体には少しの体調変化も大変なことなので、熱中症に絶対にさせない工夫が大切です。
低い温度の場合
10度より低い温度では、低体温症から命を落としてしまう可能性が出てきます。
低い温度の中で体力を奪われないように、心拍や体温を下げて活動を極限まで減らします。
一見動物の冬眠のように聞こえますが、ゴールデンハムスターは冬眠しません。
冬眠しないはずのゴールデンハムスターが活動しないという状況は、危機的なことなのです。
ゴールデンハムスターは、高い温度も低い温度も大変だということがわかりますね。
ゴールデンハムスターからの快適ではないサインを見逃さないで
部屋の温度は適温であっても、ゴールデンハムスターが暑さや寒さを感じることもゼロではありません。
温度の管理と一緒に、ゴールデンハムスターが暑さや寒さを感じたときに見られるサインも知っておきましょう。
暑いときのサイン
仰向けに寝ている
基本的に動物は仰向けに寝ることは少ないです。
動物によっては警戒心がないサインにも見えますが、ゴールデンハムスターの場合は仰向けは暑さを感じていることが考えられるので見逃さないで下さい。
腹全体をくっつけている
下向きに寝ていても、腹全体をくっつけるようにしていたら暑さのサインです。
腹の多くを床につけて、暑さを逃そうとしている証拠なので覚えておきましょう。
毛並みが乱れている
毛並みが乱れて、まるで寝癖のように見えることも良くありません。
暑くて汗をかいている、いつもと違う体勢で寝ているということが考えられます。
他にも口が開いたままになっていたり、食欲や活動の低下、尿の増加も暑さのサインなので注意して下さい。
寒いときのサイン
活動量が減っている
ケージの中を散歩したり、回し車に乗っている様子が減ってきたら注意です。
寒さから体力を奪われないように、じっと巣箱の中で耐えているかもしれません。
巣箱にいろいろ運び込む
ゴールデンハムスターが一生懸命に巣箱の中にチップやエサなど、いろいろ運び込んでいれば寒さをしのごうとしている兆候です。
巣箱の中をギュウギュウにして、風の出入りを防ごうとしているのです。
また、傷んだエサをゴールデンハムスターが食べてしまっては、それこそ体調を壊す原因に直結してしまいます。
健康のためにゴールデンハムスターのエサは季節によって調整しよう
ゴールデンハムスターにとって快適な温度や、SOSサインなどについて見てきました。
季節によって温度に注意してあげることはもちろん、エサも工夫してあげることがおすすめです。
夏の暑い季節には水分補給が大切です。
いつもより果物や野菜を少し増やしてあげましょう。
新鮮な飲み水から水分補給をするだけではなく、食事からも水分を摂取出来るので熱中症対策に効果的です。
たくさん与えてしまうと便がゆるくなるので、少し増やすくらいで構いません。
反対に冬の寒い季節には、カロリーを摂取させてあげましょう。
ひまわりの種が一番簡単に摂取出来るエサになります。
これもたくさんあげてしまうと脂肪分が多く、肥満の原因になってしまうので1~2粒プラスしてあげるくらいで大丈夫です。
ゴールデンハムスターの人生は、飼い主さんの対応で決まると言っても過言ではないのです。
温かな愛情で包んであげて下さいね。