ゴールデンハムスターは適切にトイレを設置するとすぐに覚えます

ゴールデンハムスターは同じ場所で排泄をする習性があるのでトイレを用意するとそこで排泄をしてくれます。ただ、トイレの大きさが適当ではなかったり置き場所が悪かったりすると使用しない場合があるので、適切に設置することが大切です。また、最初にトイレ以外の場所で排泄をするとずっとそこにし続けます。
ゴールデンハムスターにとって快適になるようにトイレを設置し、トイレ以外の場所でしてしまう場合はトイレでするように誘導しましょう。

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ゴールデンハムスターに合ったサイズのトイレを選びましょう。

ペットとして多く流通しているハムスターは5種類程度ですが、そのなかでゴールデンハムスターだけが格段に身体が大きくなります。
そのため、他のハムスターと同じサイズのトイレでは小さすぎてうまく使ってくれない場合があります。
大きさの目安として次の点を確認しましょう。

トイレ内で方向転換できる。

ゴールデンハムスターがトイレの中に入ると、バックしないと出られないような大きさだと不便に感じて使用してくれない可能性があります。
トイレの中に入って向きを変えて出てこられるくらいゆとりがある大きさが望ましいのです。

身体の周囲から全体に1cm程度のゆとりがある。

ゴールデンハムスターがトイレの真ん中に入った状態で、身体の周囲全体から1cm程度はゆとりがある大きさのものがよいでしょう。このくらいのゆとりがあると中で方向転換もすることができます。

大きすぎても問題が発生する可能性があります。

「大は小を兼ねる」というので大きなトイレを用意してあげたくなる場合もあるでしょう。しかし、大きすぎるのも問題となる場合があります。

ゴールデンハムスターは水浴びはしませんが砂浴びは喜んでします。大きいと砂浴びをしてしまう場合があり衛生的によくありません。

ゴールデンハムスターのトイレ選びではお手入れのしやすさも大切です。

ゴールデンハムスターのトイレ選びでは、清潔に保つために手入れが容易にできることも大切です。

デザインなどに惹かれて購入したものの手入れがしづらく清潔に保つのが難しいと、お世話自体が負担となってしまいます。
次のポイントをおさえて選ぶことをおすすめします。

  • 水で丸洗いできる素材である。
    トイレは定期的に砂を全て捨てて、その時にトイレ全体を水洗いすると清潔に保つことができます。そのため、トイレは丸ごと水洗いできる素材の物を選ぶとよいでしょう。
    木製や素焼きでも洗う事は可能ですが素材自体に浸み込んでしまうので、プラスチックか陶器のものがおすすめです。
  • カバーつきでカバー部分が取り外せる。
    トイレはカバーが付いたものを選ぶと砂がトイレの外に飛び散りづらくなります。また、ハムスターは物陰や狭い場所にいると落ち着く性質があるので、トイレにカバーが付いている方が安心して使用できるでしょう。
    但し排泄物を除去したり中を洗う時にお手入れがしやすように、フタが取れるタイプのものを選ぶことをおすすめします。
  • シンプルな形をしている。
    様々な可愛い形をしたトイレも販売されています。しかし、あまり形が複雑なものは洗いづらく汚れが残ってしまう場合もあるので衛生面を考えるとシンプルな形の物をおすすめします。
  • 汚れた砂を取り除くシャベルが付属している。
    毎日のお手入れで排泄物を取り除きます。その時に使用するシャベルが付属していると便利です。ない場合にはトイレの大きさに対して使いやすい大きさのシャベルを用意しましょう。

トイレの置き場所はゴールデンハムスターのエサ入れから離す。

ゴールデンハムスターは決まった場所をトイレにして排泄し、排泄場所から離れた場所でエサを食べます。

排泄場所は自分の匂いが強く残る場所なので、その近くにいると捕食者に発見される可能性が高くなります。それを避けるために排泄する時以外はトイレには近づきません。
ペットのゴールデンハムスターでもその習性がありトイレの近くでエサを食べるのを嫌います。
そのためエサ入れとトイレの置き場所が近いとトイレを使用しない場合があります。トイレはできるだけエサ入れから離れた場所に置いてあげましょう。
トイレに入るとトイレ砂が飛び散ったり身体について出てくる可能性もあります。

エサ入れが近くにあるとトイレ砂が入ってしまう可能性も高くなるので、離れた場所に置いておくと衛生面においても安心です。
そうして飲み水はエサ入れの近くにセットしてあげるとゴールデンハムスターが食べ飲みしやすいでしょう。

トイレに入れるトイレ砂はハムスター専用のものがおすすめです。

トイレの容器が用意できたら、中にトイレ砂を入れて飼育ケース内に置きます。

ハムスター専用のトイレ砂が販売されているので、専用の砂の使用をおすすめします。

ゴールデンハムスターは専用のトイレ砂ではなくても使用しますが、ハムスター専用として販売されている砂には消臭効果が施されていて濡れた部分は色が変わるなどお手入れもしやすいように工夫されています。
トイレ砂の素材には様々なものがあるので、人気のある素材の砂をご紹介します。

  • 木を原料とした砂。
    木を原料とした砂は木の香りがほんのりとしてより消臭効果が高いと人気があります。
    原料が木でも荒い砂状やゴロゴロとした円柱状など様々な形に加工されたものがあります。木なので燃えるゴミとして処分できるものがほとんどです。
  • 紙を原料とした砂。
    細かい粒子や木の種類によってはアレルギーを起こすハムスターがいます。紙の砂はそういった心配がないので安心して使用できます。また、白紙のものだとおしっこの色が見えるので体調管理にも役立ちます。
    ただ、形状によってはハムスターからトイレ砂と認識してもらえず使ってくれない場合があります。
    紙なので燃えるゴミとして処分できるものが多く、トイレに流す事ができるものもあります。
  • ゼオライトを使用した砂。
    ゼオライトは多孔質の鉱物で、非常に消臭効果が高い物質です。鉱物なので荒い砂という形状重さでハムスターからトイレとして認識されやすいでしょう。
    鉱物なので自治体によっては燃えるゴミとして処分できない場合があります。確認してから購入するとよいでしょう。
  • 食べられる素材を使用した砂
    穀物などの食べられるものを使用した砂もあります。ハムスターは何でも口に入れる場合があるので食べられる素材だと安心です。しかし、中には食べ物と認識してしまうハムスターもいるので、意図して食べるような場合には使用しないようにしましょう。
おしっこをした部分が固まる砂は処理しやすいのですが、ハムスターが塊となった砂を食べてしまう場合があります。また、間違って砂を食べてしまった場合にも砂が体内で固まり詰まってしまうという事故が起こり得ます。
固まる砂を使う時には、ハムスターがトイレに入ったら砂を食べようとしていないか、食べていないかをよく注意して見ましょう。

また、トイレ砂から粉塵が出る場合はハムスターが吸って身体を害する場合があるので、粉塵がトイレの底にたまっていたら速やかに掃除するようにしましょう。

トイレ以外の場所で排泄をする場合にはトイレで排泄するように誘導します。

ゴールデンハムスターがトイレを使用しない場合には次の対策を試みることをおすすめします。

  • トイレに排泄物のにおいをつける。
    ゴールデンハムスターは自分で決めた場所に排泄をします。そのため最初にトイレとして用意した場所以外で排泄をすると、ずっとその場所にし続けます。
    そんな場合にはトイレとして用意した容器に排泄物の臭いがついた物を入れます。
    飼育ケースには敷材を敷き詰めているので、排泄物の臭いが付いた敷材をトイレの中に入れておきましょう。
  • トイレの置き場所を変える。
    トイレの置き場所が気に入らないので使用しない場合があります。
    トイレがエサ入れから離れた場所であるかどうかを確認しましょう。排泄している場所にトイレを置くという方法も有効です。
  • トイレ砂の素材を替える。
    ゴールデンハムスターは本来は土で排泄するので、トイレ砂が土とは似てもにつかない形状のものだと嫌う場合があります。円柱状の粒の大きなトイレ砂を嫌うハムスターは多くいます。トイレ砂を小粒なものに切り替えてみるとよいでしょう。
    また、木、紙、鉱物と好みが分かれる場合もあるので、小さい粒でも使わない場合には素材を替えてみるとよいでしょう。本来は土でするので、鉱物系を好むハムスターは多いです。
  • トイレの容器を替える。
    比較的にシンプルな容器は問題なく使用される場合が多いのですが、デコレーションが派手であったり構造が複雑なトイレを置くと敬遠される場合が多くあるようです。
    シンプルでよく売れているものを選ぶことをおすすめします。
ゴールデンハムスターの行動をよく見ていると問題点が見えてくるものです。問題点を予測してひとつずつ改善を試みましょう