ゴールデンハムスターの性格は基本的にはのんびり臆病です。

ペットのハムスターは5種類いますが、その中でゴールデンハムスターは最も身体が大きくなつきやすいと言われています。性格は基本的にはのんびりマイペースで臆病、でも好奇心は旺盛という個体が多いです。個体ごとの性格差はあっても、安心して過ごせる環境を作って適切に接していると徐々に心を開きなついてくれます。ハムスターと触れ合いたい場合には、安心できる環境を作ることから始めましょう。

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ゴールデンハムスターはのんびりとした性格ながらも賢く好奇心旺盛です。

ゴールデンハムスターの行動を見ているとハラハラしたり微笑ましい気持ちになります。
のんびりとした行動ながらも賢く好奇心が旺盛です。

周囲に注意を払っているようで抜けている部分が多く「大丈夫!?」と声をかけるような場面が多々あります。
新しい飼育ケースに入れたときには熱心に飼育ケース内の隅々まで探索して立ち上がっては上部の方まで確認していました。抜け目無くあちこちをチェックする賢く好奇心旺盛な様子が伺われました。
しかし、おやつを与えようと飼育ケースの扉を開けようとすると寄ってきたのはよいのですが、飼育ケースの壁とトイレの間に挟まり出ようとじたばたもがいています。飼育ケースもトイレもプラスチックなので滑って出づらかったようです。
その後は飼育ケースとトイレとの隙間には床材を入れて、間に落ちても登りやすいように足場を作ってあげました。
好奇心旺盛で用心深いのでキビキビしているかと思うとそうではなく、おっとりとして不器用な面があります。

ゴールデンハムスターはとても臆病な性格でもあるので、なついてもらうためには安心できる環境を作りましょう。

ゴールデンハムスターは他のハムスター達よりは警戒心が薄くなつきやすいと言われてはいるものの、犬や猫に比べるとかなり臆病な生き物です。

身体が小さく捕食されることが多い立場の生き物なので、臆病さが生きのびるために重要だったのでしょう。
ゴールデンハムスターを自宅に迎えて飼育ケースの中に入れると、しばらくは殆ど姿を見せてはくれません。
2~3週間程度経過すると人がいても姿を見せ、手でつまんだエサを差し出すと受け取るようになってきます。
新しい環境に慣れると徐々にコミュニケーションがとれるようになるので、環境に慣れるまでは最低限のお世話をして見守ることが大切です。

我が家のゴールデンハムスターはお迎えした時、飼育ケースに入れてすぐは回し車に入って走ったりと活動的に飼育ケース内を探索していました。しかし、巣箱に入ると人がいる間には出てこなくなり2週間くらいは殆ど姿を見る事はありませんでした。
エサと水は毎日減りトイレ砂やお風呂砂も入った形跡があるので人が見ていない間に活動しているのだとは分かりました。その間は排泄はトイレを使用しないで全て巣箱の中でしていました。
ゴールデンハムスターはトイレを置いておくと使ってくれると聞いていたのに「おやおや…」と思ったものです。
しかし、2週間経過した頃から人が見ていても飼育ケース内をウロウロと歩き回るようになり、トイレでおしっこをして手渡しでエサを食べるようになりました。そうして最終的には手に乗ってくれるようになりました。

ゴールデンハムスターの個々の性格は毛色や性別にはあまり関係しないと思われます。

ゴールデンハムスターには様々な毛色があります。

白と茶色のまだらが本来の色ですが、品種改良されて真っ黒や白に黒い斑点、全身クリーム色などがいます。
全身クリーム色の毛色はキンクマと呼ばれてとても人気があります。見た目の可愛らしさの他に、性格が温和でなつきやすいといわれているためです。
しかし、「性格が温和である。なつきやすい。」などは基準を設けて調査された訳ではなく、色から受けるイメージではないかと思われます。
ゴールデンハムスターに接していて「特別どの色のゴールデンハムスターが温厚でどの色のゴールデンハムスターがやんちゃである」などという印象を受けた事は無く、耳にする話からも毛色ごとに性格が異なるような話は聞かれません。

温厚だといわれるキンクマを飼育していて「何度も噛まれた事がある」という話もあれば、ノーマルやクロクマでも一度も噛まれた事がないという話もあります。
また、性別による違いでは「オスは縄張り意識が強く神経質だがなつきやすい」「メスは環境の変化に強いがなつき度は低くなる」とも言われます。

しかし、これも私の経験からも周囲の話を聞いても、特にそのような傾向が顕著であるとは思えません。
繁殖させる予定がないのであれば、性別にこだわらずに気に入った個体を選ぶとよいでしょう。

ゴールデンハムスターがなつくかどうかは元々の性格よりも環境が大きく影響します。

元々の性格に差はあっても、なつくかどうかは飼育環境が大きく影響します。

ゴールデンハムスターが安心して暮らせる環境を作ってあげると心が安定して人になつくようになります。
なつかせたい場合には、まずは安心して暮らせる環境を作りましょう。

  • 飼育ケースの広さ。
    ゴールデンハムスターはジャンガリアンハムスターなどのドワーフハムスターよりもかなり身体が大きくなります。そのためドワーフハムスターと同じ広さの飼育ケースだとゴールデンハムスターにとっては窮屈になります。
    我が家でも最初は横幅45cmの飼育ケースを用意しましたが成長してくると巣箱等を配置しきれず横幅60cmの飼育ケースに引越しさせました。
  • 飼育ケース内のレイアウト。
    トイレや餌置き場などを適切に配置することが大切です。トイレは餌置き場や就寝場所から離れた場所に置きましょう。就寝場所となる巣箱は入り口が狭く中が見えづらいタイプだと安心して過ごせるでしょう。入り口は人から見えない方向に向けるとより安心できます。
  • 飼育ケースの置き場所。
    うるさい場所や昼間に明るすぎる場所、窓際などは避けましょう。床に直接置くと歩く振動が伝わりゴールデンハムスターが落ち着かないでしょう。また、床に直接置くと寒い季節に思っている以上に冷えているものです。
    飼育ケースが四方八方から丸見えだとゴールデンハムスターは落ち着きません。前面以外は壁やカーテン等で覆ってあげると安心できるでしょう。
    我が家ではワイヤーラックに飼育ケースを乗せて、ワイヤーラックにカーテンを取り付けて背後と側面は常に覆っています。

優しく接しているとゴールデンハムスターはなついてくれます。

ゴールデンハムスターはとても賢いので、毎日優しく話しかけてお世話をしていると個体による性格差はあっても皆なついてくれます。
次のポイントを抑えて優しく接するようにしましょう。
  • 名前を呼んでからお世話を始める。
    ゴールデンハムスターの名前を呼んでからお世話を始めます。そうする事により、ゴールデンハムスターは人が来るという事を察知できるので心の準備ができます。
  • 名前を呼んでエサを手渡しする。
    エサを手渡しで与えることが触れ合いの第一歩となります。エサを差し出す前に必ず名前を呼ぶようにしましょう。それにより名前を覚え人が来るという心の準備ができます。
    続けていると名前を呼ぶと寄って来るようになります。
    また、「エサをくれる人はいい人」となるので、エサを手渡しで与えるのはなついてもらうための秘訣です。
  • とにかく驚かさないように気をつける。
    素早く動いたり背後から突然手を近づけたりするとゴールデンハムスターは驚き怯えます。怯えているうちはなつくどころではないので、とにかく驚かさないように気をつけて接するようにしましょう。

ゴールデンハムスターがなつかない場合には、とても臆病な個体で怖がっているか飼育環境によってストレスを感じているなど何かしらの要因があると考えられます。

個体によってなつくまでの期間は様々ですが、優しく声かけをしておやつを手渡しで与えて飼育していると時間はかかってもなついてくれるでしょう。